ミランブログ

2011年からのミラニスタです。アイドルはズラタン。ミランの試合や面白い試合の分析というか感じたことなどを書いていきたいと思います。

ミラノダービーで見えたインテルとの差

代表ウィークも終わり、ようやく待ちに待った伝統の一戦ミラノダービーを迎えました。というわけで、今回は先日のミラノダービーについて書いていきたいと思います。

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試合内容

まずは両チームのスタメン


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74分 チャルハノールOUT→クトローネ

84分 ケシエOUT→バカヨコ

92分 カラブリアOUT→アバーテ


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30分 ナインゴランOUT→バレーロ

70分 ペリシッチOUT→ケイタ・バルデ

82分 ポリターノOUT→カンドレーヴァ

 

序盤はミラン下から丁寧につなぎ、それをインテルがハイプレスでボールをとりに来るという展開になります。

ボールの動かし方にミランは決まりごとは無さそうでしたが、インテルにはしっかりと決まりごとがあったように感じました。

1 ブロゾビッチのアンカー

インテルはボールを回すときに4123の形にしてブロゾビッチアンカーのポジションに配置してきます。そしてナインゴラン(バレーロ)ベシーノビリアの両脇(ハーフスペース)に配置してきます。


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また4123というフォーメーションだと1の両脇が空いてしまうのでミラン2の片方(ボナベントゥーラケシエ)が少し高めの位置をとって442気味のフォーメーションになり、ビリアの両脇を使われないようにします。(昨シーズンは顕著だったが、今シーズンは曖昧なところも多い)

しかし、この試合はブロゾビッチが気になったのかボナベントゥーラケシエも高い位置をとることが出来ず、433のままになってしまいビリアの両脇を使われるシーンが目立ちました。(ガットゥーゾはとくに修正しなかった)

ロングボール

ミランが前からプレスをかけられなかった理由の1つにインテルがロングボールで攻撃の形をある程度デザインしてきたことがあると思います。

早い時間帯にミランは前からプレスをかけに行ったシーンがありましたが、インテルイカルディ目掛けてロングボールを蹴り、こぼれ球を拾って攻撃を狙うというシーンがありました。

これによりミランは余計に中盤のスペースを空けるわけにはいかなくなり、前にでられなくなってしまいます。

 

11イカルディが抜け出してゴールを決めますが、残念そこはオフサイド



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30ナインゴランが負傷し、バレーロと交代します。インテルはこの交代により守備の強度の低下とゴール前の怖さが消えます。

しかし、バレーロブロゾビッチの縦パスをしっかり受けて攻撃に繋げられるので、この交代が中々効いてきます。↓のようなシーンが何度も見られました。https://twitter.com/milanlove22/status/1054908615465680896?s=09

 

33ベシーノが難しい体勢でシュートしますが、残念そこはポスト


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41イカルディが抜け出してあわや1点というところでしたが、残念そこはロマニョーリスーパースライディング


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42ムサッキオがネットを揺らしますが、残念そこはオフサイド

 

 試合は完全にインテルペースでしたが、運が良かったこともあり、無失点で前半を終えます。

 

そして後半開始

 

ミランは少しスソチャルハノールを絞り気味でプレーさせてSBに高い位置をとらせようとしますが、インテルの守備が上手くてこれが全く効果がありません。

対してインテルは前半と同じような感じですが、より顕著にビリアの両脇を使ってきます。

また、セカンドボールや球際の勝利はインテルが圧倒的に上で後半はよりインテルの一方的な展開になってきます。

しかし、ダービーのせいなのかミランの守備陣も素晴らしい対応を見せ、インテルのクロスにはほとんどミランの選手が先に触り跳ね返していました。

審判も何故かミランよりということもあり 、両チームとも決定機らしい決定機が無く、ATへ突入。このまま試合が終わるかと思いきや、劇的な展開へ  

ベシーノのクロスへの対応を誤ったドンナルンマが釣られてしまい、マークを外したイカルディがゴールへボールをねじ込みます。


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これが、決勝点となり試合終了。

 

こんな感じの試合内容でした。まぁ、ざっくり言うとやりたいことはあるけど特に準備はして来ずにちぐはぐだったミランとやりたいことのためにしっかりと準備してきたインテルという感じの試合だったと思います。

 

ガットゥーゾの交代策について

チャルハノール→クトローネ

クトローネの投入で442にするかなぁと思いきや433のまま。おそらくガットゥーゾインテルに完全に中盤が制圧されていたので中盤の枚数を削ることを躊躇ったのでしょう。これは理解できます。

ただ、ガットゥーゾはクトローネにフィニッシュについても期待していたと思うのですが、これが全く機能しませんでした。

おそらく右サイド→クトローネの流れを狙っていたのでしょう。しかし、右サイドでチャンスが作れていないにも関わらず、ガットゥーゾはこれを放置。これは理解できません。

守備のバランスを考えながら得点を狙うならば、この試合あまり良くなかったイグアインを変えるのが、手っ取り早かったかなぁと思います。

 

ケシエ→バカヨコ

試合前からケシエは足首の調子が良くないという報道がありました。事実交代前は足首を気にしているシーンがあったと思います。

Twitterで叩かれていたほど、バカヨコのプレーも悪くなかったと思いますし、この交代は妥当かなぁと思います。

ただ、バカヨコを使う勇気があるのにベルトラッチを使わないのは何故なのかとは思いますが....

 

カラブリアアバーテ

正直この交代が一番理解出来ませんでした。カラブリアのパフォーマンスは普通に良かったと思いましたし、守備固めでアバーテを投入したとするなら意味がわかりません。

守備固めをするなら普通はCBの選手を入れるかなぁと。

 

まとめ

この試合特に後半はセカンドボールを先に拾うとか球際はしっかり勝つとか日本の小、中学生の段階でも言われているようなことに大きな差があったように感じました。

戦術云々とかよりサッカーそのもので負けていたかなと思います。

結果としては0-1という結果でしたが、それ以上に差があったかなぁと。

ただ、今回の敗戦を選手の責任には出来ないでしょう。ロマニョーリネクスネスタという評価に値するプレーを見せたと思います。またカラブリアもしっかりペリシッチを抑えていました。ガットゥーゾの采配ミスが大きな原因だったと思います。そもそも引き分け狙って負けるって相当やべぇかなぁと。

話は変わりますが、ブロゾビッチは素晴らしい選手ですね。WCで一皮剥けたという噂は聞いていましたが、予想以上に良い選手で驚きました。なんだか15-16マルキージオを彷彿させます。

というわけで、今回はこれで。それでは、また✋

 

拙い文章ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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