NEXTレヴァンドフスキ?新星ピョンテクとは何者なのか
FWというポジションに皆さんはどのような印象を抱いているだろうか。格好良いとか華やかなどと言ったポジティブな印象を抱いている方が多いのではないだろうか。
しかし、格好良さや華やかさ以上にFWというポジションは過酷なポジションであると私は言いたい。チームを勝たせるのはFWというポジションの役割だ。どんなに良いボールが来なくてもFWはチームを勝たせるために動き続けなければならない。
また、現代サッカーではFWには守備も求められ、ボールを追い回さなければならない。そして、チェイシングをしてクタクタになっても自分より大きなDF相手にボールを収めなければいけない過酷さを皆さんはご存知だろうか。
FWというポジションは格好良さや華やかさと引き換えに大きな代償を払っているポジションなのだと私は言いたい。
さて、今回はそんなFWというポジションのスター候補生クシシュトフ・ピョンテクについて紹介していきたいと思う。
プロフィール
国籍 ポーランド
身長 183㎝
年齢 23歳
ポジション FW
2012年にレキア・ジェルジョニェフでプロデビューを果たしザグウェンビェ・ルビンとKSクラコヴィアと2チームを渡り歩いた後、2018年6月8日にジェノアへと移籍。そして、2019年1月23日にACミランへと移籍した。
ポーランド代表では2試合に出場して1得点を決めている。
ニックネームはクリス。
プレースタイル
ピョンテクの最大の魅力はやはりゴールの嗅覚だろう。セリエAで13得点、カップ戦で6得点という数字からも分かる通りゴールの嗅覚はかなり優れたものだ。
なぜ、ピョンテクが半シーズンで19ゴールという素晴らしい数字を残せたのかというこだが、ピョンテクは豊富なゴールパターンを持っているからなのではないかと私は思う。
PAエリア内での相手DFとの駆け引きの巧さは流石と言ったところで頭でも足でもボールをゴールにねじ込める。また、反転シュートもゴールパターンの1つであり、エリア内でのプレーの才能は突出している。
キックも優れており、PAエリアの少し外からも十分ゴールを狙えるシュートレンジの広さも見せる。また、強力なミドルシュートを持っているのも武器の1つだ。
スタメン争いをするクトローネもピョンテク同様PAエリア内で良さを発揮する選手だが、やはりピョンテクの方がゴールパターンが豊富だ。反転シュートやミドルシュートなどはクトローネには無い武器であり、スタメン争いはピョンテクが一歩リードしていると私は思う。
また、ピョンテクはボディコンタクトの技術も優れている。身長183㎝とフィジカル的に恵まれてるとは言えないが、セリエAの屈強なDF陣にも当たり負けせず、競り合いでも競り勝てる技術を持っている。
イグアインのようにボールタッチが柔らかく足元の技術が突出して高いわけではないが、ボディコンタクトが巧いので、ある程度雑なロングボールであってもボールを収めることが出来る。
そしてピョンテクは走力に関しても優れていると言える。一瞬でトップスピードに乗れる加速の速さをもっており、正にDFラインの選手との一瞬の駆け引きを得意とする選手らしいと言えよう。
ある程度雑なボールを収められたり、走力が優れているピョンテクはあまりチームとして成熟していないミランのようなチームでもある程度良さを出せるはずだ。イグアインよりもミランというチームが求めている理想のFW像としてはピョンテクの方が近いだろう。
不安なところと言えばワントップでのプレーが未知数と言ったところだろうが。クラブではクアメ、代表ではレヴァンドフスキと相方には恵まれているため、ワントップでのプレーに苦労する可能性もあるだろう。
ピョンテクのポテンシャルはホンモノであると主張したい。NEXTレヴァンドフスキと呼ばれているピョンテクだが、レヴァンドフスキクラスの選手になる可能性は十分あると私は思っている。
ピョンテク獲得の懸念点
ピョンテク獲得は手放しで喜べるわけではない。ミランのように財政的に厳しいチームが半年しかセリエAで活躍していない選手に3500万€を注ぎ込むのはかなりリスキーなことだろう。
しかし、それ以上に私は恐れていることがある。それはクトローネの流出だ。3500万€という大金以上に大きなものを失う可能性があると私は主張したい。
昨シーズンはカリニッチとアンドレシウバを今シーズンはイグアインよりも結果を出しているにも関わらずクラブは大金を叩いて別の選手を買ってくる。クトローネからしたらクラブは自分のことを信頼してないのではないかと感じても不思議ではない。
どんなに頑張って結果を出してもクラブは他の選手を獲ってくる。そんなクラブの扱いにクトローネがクラブに愛想を尽かしてしまっても不思議ではないだろう。
そしてもう1つピョンテク獲得について懸念していることがある。
それは現在のACミランでエースを張る難しさについてだ。イブラヒモビッチ以降12-13シーズンのバロテッリとバッカ以外結果を出せているFWが居ないというのが今のミランの現状である。
度重なる監督交代や中盤の質不足など考えられる要因は様々であるが、今のミランで結果を出すのは至難の業だ。レアルマドリーやユヴェントスといったビッグクラブを渡り歩いたイグアインが活躍出来なかったことからもわかるだろう。
プレースタイルを説明したところで述べた通り私はピョンテクの能力は本物だと思っているし、ミランで結果を出せると思っているが、残念ながら今のミランというチームを観れば、期待外れになってしまっても全く不思議ではない。
ここまで2つの懸念点について書いたが、私はピョンテクの獲得を肯定的に捉えている。クトローネとも良い関係を築いてインザーギとシェフチェンコのような関係を築いてくれることを私は願っている。
そしていつの日かクシシュトフ・ピョンテクという選手がミランを正しい場所に戻してくれると信じたい。
拙い文章でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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パルマ戦採点
今回はパルマ戦について書いていきたいと思います。
選手採点
ドンナルンマ 6.0
この試合では特に見せ場らしい見せ場は無かった。失点してしまったが、あれをドンナルンマの責任にするのは酷だろう。
カラブリア 5.5
守備に関して言えばあまり悪くはなかったと思うが、クロスの精度が酷すぎた。
アバーテ 6.5
ジェルヴィーニョをしっかり抑え、CBという慣れないポジションながらそつなくプレーした。ただ、基本的にパルマがドリブルでのカウンターを主体としたチームだったため良さが出たと思われるのでアバーテのCBはあくまでオプションとして考えるべきだろう。
サパタ 6.5
やらかしサパタは一体何処に行ったてしまったのだろうか?怪我人が多いミランDF陣で1人気を吐いているサパタだが、今節もまた素晴らしいプレーを見せてくれた。
R.ロドリゲス 6.0
可もなく不可もなくというプレーだった。
バカヨコ 7.5 MOM
剥がして良し、縦パス入れて良し、デュエルさせて良しと何をさせてもハイレベルといった感じだった。このままの調子を維持出来ればフランス代表に復帰する日もそう遠くはないだろう。
ケシエ 6.0
豊富な運動量で最後まで足が止まらなかった。プレーも良かったとは思う。しかし、同じビジュアルのバカヨコと並んでプレーすると残念ながらケシエの方が霞んでしまうほどにバカヨコの調子が良いのが悲しいところ。あとは、フィニッシュが雑だったのが印象が悪かった。
マウリ5.5
やっとスタメンになれたが、アピール失敗というところだろうか。時折チームを落ち着かせるようなプレーを見せることもあったが、効果的なプレーは無いまま途中でベンチに下がった。
スソ 6.5
ミランの攻撃の要はやはりこの男なのだと思わせられた。数字こそ残せなかったが、ミランのチャンスはほぼこの男から生まれていた。
クトローネ 7.0
今節も点を決め、ベンチでピッチを眺めるに相応しく無いことを証明してくれた。冬にイブラヒモビッチが加入してもこの男ならきっと出場機会を得られるだろう。
チャルハノール 6.0
悪くは無かったが、ミランの10番に相応しいプレーをしていたかというと疑問だ。早く昨シーズンのチャルハノールに戻ってほしい。
ボリーニ 6.0
マウリに代わって途中交代で入った。見せ場らしい見せ場は無かったが、80分を過ぎても落ちない運動量はやはりチームの武器だ。
カスティジェホ 採点無し
まとめ
何だかんだで単独4位となったミラン。たらればですが、不用意な失点が無ければ2位になっていても可笑しくなかったと考えると4位になった嬉しさより歯痒さの方が個人的には上回ります。だからといってガットゥーゾを解任しろとは思いませんが。
まだまだ改善点は多いですが、ガットゥーゾはかなり成長していると思います。シーズン序盤は433で低い位置からのビルドアップに固執していましたが、今は柔軟にシステムを変更して勝ち点を積み重ねています(怪我人が続出したためそうせざるを得なかったのもありますが)。
また、ミランはここから格下との対決が多い上にイグアインが帰ってきます。対してインテルはユーヴェ戦とナポリ戦が残っていますし、3位で折り返すことも十分可能だと思います。
とは言えミランはELのグループリーグ突破が決まってないので、先の話はそれからですね。とりあえず、オリンピアコスを倒してグループリーグ突破を決めてほしいと思います。
というわけでそれではこの辺で✋
拙い文章ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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NEXTピルロ?イタリアの新星トナーリとは何者なのか
○○2世という単語を皆さんは目にしたことがあるだろうか。おそらくあるだろう。メッシ2世と言われたボージャン・クルキッチやイトゥルベなど他にも多くの選手が○○2世という呪われたリュックを背負わされた。
あのメッシですらマラドーナ2世と呼ばれたし、イブラヒモビッチもファン・バステン2世と呼ばれた。
ボージャンやイトゥルベの様に○○2世という評価を受けて消えていった選手は多い。しかし、メッシやイブラヒモビッチのように一流の選手として今もプレーしている選手もいる。
前者2名と後者2名の違いは何かと言えば。メッシはメッシとかイブラヒモビッチはイブラヒモビッチという確固としたアイデンティティを確立出来たかどうかではないだろうか。今はメッシやイブラヒモビッチを○○2世とは呼ぶ人はいないだろう(年齢のせいもあるとは思うが)。
さて、今回着目するトナーリだが、彼もまたピルロ2世という呪われたリュックを背負わされてしまった選手である。
トナーリがピルロ2世という呪われたリュックを下ろし、トナーリはトナーリという確固としたアイデンティティを確立できるかどうかは未知だ。しかし、そのポテンシャルはあると思う。そんな選手。
というわけで、今回はイタリアの新星サンドロ・トナーリについて書いていきたいと思う。
プロフィール
所属 ブレシア
国籍 イタリア
年齢 18歳
身長 173㎝
ポジション MF
トナーリはイタリア・ローディ出身のサッカー選手。ブレシアのユース出身で2017年にトップチームでデビューした。そして先日イタリア代表にも呼ばれた逸材である。
プレースタイル
トナーリの特質すべき点はボールキープの上手さだろう。懐が深いので、彼からボールを奪うのは非常に至難な業だと思われる。
また、ピルロのようにロングキックでゴールから遠い位置でも積極的に相手DFラインの裏を狙いチャンスを作ろうとする選手である。
そして、現代サッカーの中盤に1番求められるフィジカルも十分なレベルにあり、守備もガツガツいける。
トナーリは1つ1つのプレーを見れば良い選手だが、試合全体を通してのパフォーマンスは未知数だ。
また、守備時のポジショニングやどれだけ攻守に渡って試合をコントロールできるかどうかも未知数である。
未知数な点もあるトナーリだが、彼はまだ18歳だ。素材としてはかなりのものだろう。順調に成長すれば、イタリア代表の中心選手になってくれるはずだ。
NEXTピルロ?
NEXTピルロという評価がされているトナーリだが、私もトナーリはピルロと似た特徴を持った選手であると思う。
しかし、ピルロよりフィジカル的にすぐれており、ボールキープに関してもピルロよりフィジカルを活かした持ち方をすることが多い。
個人的な感覚としてトナーリが一番近いと思う選手は12-13シーズンのモントリーヴォである。今となっては見る影もないが、あのシーズンのモントリーヴォはゲームメイクしながら高いインターセプト数を記録する素晴らしい選手だったのだ。
コンフェデレーションズカップでマルキージオをベンチに追いやった選手と言えば、12-13 シーズンのモントリーヴォがどれほど素晴らしい選手だったか分かっていただけるだろうか。
もう一度言うが、トナーリはピルロと似た特徴を持っている選手である。NEXTピルロという評価は間違ってはいないと思う。
しかし、中盤にフィジカルの強さや守備力を求める現代サッカーにおいてNEXTピルロという評価が褒め言葉になるだろうか。
14-15シーズンのCL決勝でのユヴェントスの敗北はユヴェントスの敗北という事実だけではなく、ピルロのように華麗ではあるが、フィジカルのレベルや守備力が高く無い中盤の選手がトップレベルでは通用しなくなっているという事実を我々に痛感させた試合だったのでは無いだろうか。
レアルマドリードがトニ・クロースでは無く、カゼミーロを中盤の底に置いてCLを3連覇したのは偶然では無いだろう。
であるならば、NEXTピルロという評価を受けているトナーリがピルロと同レベルの選手になったとしてピルロと同じ名声を手に入れることができるだろうか。
私はできないと思う。
では、トナーリが目指すべきところは一体何処なのだろうか。
目指すべき道
NEXTピルロという評価を受けているトナーリだが、本人はガットゥーゾを好んでいるようだ。ピルロの様な華麗さを持ち、ガットゥーゾのような激しさを持っている現役の選手といえば、ローマに所属しているダニエレ・デロッシだろう。
デ・ロッシという選手はピルロほど影響を及ぼせる選手では無いが、しっかりとゲームメイクが出来る選手だ。
また、リトリート時(引いて守るとき)は的確にスペースを埋められる。前プレもガツガツ行ける。そしてかわされ無いだけの身体能力も持つ選手だ。
フィジカルのレベルも高く、しっかりボールを刈り取ることが出来る。
しかし、アジリティに関しては優れているとは言えない。スライディングなど身体を投げ出すのタイミングが完璧なのでうまく隠している。これらから分かる通り守備者としても超一流なのだ。
そしてキャプテンシーもある素晴らしい選手だ。
個人的にデ・ロッシに並ぶアンカーの選手はシャビ・アロンソ(今は引退している)だけだと思っている。どこに行っても活躍できる選手はこの二人だけだろう。
デ・ロッシの欠点と言えば、熱くなると少々プレーが荒くなることくらいではないだろうか。
レジスタ的な要素も残しつつ現代サッカーの中盤としても高い守備力を持っているデ・ロッシのような選手というのがトナーリが今後が目指すべき道だと思う。
そしていつの日かピルロ2世という肩書きでは無く、トナーリという選手としてのアイデンティティを確立する選手になってくれると信じたい。
恐らくトナーリのポテンシャルを見れば、このままブレシアでキャリアを終えることは無いだろう。次にどこに移籍するかで彼のキャリアは変わってくる。そんな気がする。彼が引退するときにあのチームは良いチームだったといえる様なチームに移籍してほしい。
そして、ミラニスタの私としてはそのチームがミランであることを願いたい。
拙い文章でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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18-19シーズンセリエA 第12節 ACミランvsユヴェントス
前の試合でベティスに引き分けたミランとマンチェスターUに敗北したユヴェントス。このまま悪い流れに持っていかないために勝利がほしい両チームの激突。というわけで、今回はミランVSユヴェントスについて書いていきたいと思います。
試合の流れ
まずは両チームのメンバー
ミラン
64分 カスティジェホOUT→クトローネ
74分 チャルハノールOUT→ラクサール
ユヴェントス
79分 ディバラOUT→D.コスタ
ミランは攻撃時はスソの近くにカスティジェホやチャルハノールが来て右サイドに人数をかけることを試みます。恐らく、人数をかけてスソをマークさせないようにしようとしたのでしょう。しかし、安定してボールを保持出来ないミランは右サイドに人数をかける時間を安定して作れません。またスソが1人でボールを持ったときはサンドロが縦を切り、マテュイディが中を切るという2枚体制でスソをマークします。これで戦術スソが機能不全に陥ります。
守備時のミランは442のブロックを敷いてユヴェントスの攻撃に対応します。中央を固めることを優先したため必然的にサイドの選手の対応が甘くなります。毎試合失点しているとは言えクロスの対応はそこまで悪くなかったのでユヴェントス相手でも守りきれると思ったのでしょう。しかし、これが大誤算。
前半8分
サンドロのクロスからマンジュキッチ
↓
これでユヴェントスが先制
恐らくあの状況でマンジュキッチに競り勝てる左SBの選手はセリエAには居ないのではないでしょうか。クロスをあげさせた時点で勝負あったと思います。
その後もクロスにマンジュキッチやロナウドが合わせて危ないシーンが何度かあります。というわけで、ユヴェントスのSBの選手を捨てて中央へ人数をかけても意味が無いとわかったミランはカスティジェホを右サイドにし、チャルハノールを中盤の一角にすることで433へと移行します。中盤の人数が増えたのでSBにもプレスがかけられるようになります。
そして前半38分にスソからのボールをイグアインが受けますが、残念トラップミスと思いきやそのボールがベナティアの手に当たりPK。
これをイグアインが蹴りますが、シュスチェスニーのスーパーセーブでPK失敗。
0-1のまま前半が終了します。
そして後半開始
後半はユヴェントスがボールを持つ展開になります。というわけで、ボールを保持出来る時間が更に短くなったミランは前半以上にスソのサイドに人数をかけられなくなります。なので、後半のスソは空気同然。ようやくボールを触れてもロストしてしまうという悪循環に陥ります。
しかし、ユヴェントスは先制しているのでそこまでギアを上げて攻撃してきません。なので、攻められてはいるが、失点はしないという状態のまま試合が進んでいきます。
ミランは64分にカスティジェホをクトローネと74分にチャルハノールをラクサールそしてアバーテをボリーニと交代させて442に移行しますが、全く効果がありません。
そして81分にユヴェントスに追加点
ラクサールのクリアミスを拾ったカンセロが左サイドをぶち抜いてクロス。ドンナルンマが反応しますが、こぼれ球をロナウドが押し込みゴール。
最後にイグアインが退場してゲーム終了。
この試合のスタッツ
数字を見てもわかる通り完敗ですね。イエローカードとファールの数くらいしか上回っているところがありません。
気になったところ
イグアイン
クオリティーのある選手だとは思いますが、やはり雑魚専と呼ばれるだけあって強豪相手だとパフォーマンスが酷いです。相手が強豪のときのイグアインと相手が下位チームのときのイグアインは別の選手と考えた方が良いと思います。
ガットゥーゾはとりあえず出場させておけば、何かしらやってくれるとおもっているのでしょうが、イグアインは頻繁にボールを触りながらゴールを狙う選手です。89分は何の仕事もしないが、残りの1分で大仕事をしてくれるクトローネやイカルディのような選手とは違います。スソ同様強豪相手にはもう少し起用方法を考えてほしいと思います。
まとめ
この試合については全ての面で力負けしていたとしか言い様がありません。残念ながらユヴェントスはまだまだ遠い存在ですね。
ポジティブな点といえば、サパタとバカヨコのパフォーマンスが良かったことくらいでしょうか。
またミランについてですが、ビリアの長期離脱が確定してすぐにボナヴェントゥーラが長期離脱するかもしれないという悪い情報が入ってきました。ミランって11-12とか16-17シーズンみたいにベストメンバーが揃うと強いとかまぁまぁ悪くないチームになるというシーズンに限って怪我人が続出しますよね。
というわけで、ここからは冬の移籍市場での願望を書いていきたいと思います。
まずはビリアが離脱したアンカーのポジションについてですが、ロドリゴ・カイオやトナーリやパレデスなど主に中堅~若手といった感じの選手の名前がちらほらでています。
ただ、ミランはロカテッリやマウリなどこのポジションで上手くいっている若手を最近は見ません。なのでアンカーに関してはベテランをもう1人獲得するのもありかなぁと思います。11-12のファン・ボメルとアンブロジーニの2枚体制みたいなのが理想的かと。
次はボナヴェントゥーラが離脱したCMFについてです。最近はダブルボランチを採用していますが、やはりオプションとして中盤3枚のフォーメーションは使えた方が良いと思います。なので、1枚獲った方が良いかなぁと思います。パケタは未知数ですし、ここはボナヴェントゥーラ同様スペースに飛び出すのが上手いラムジーを獲るのが理想的でしょう。
最後に前線の選手についてですが、ここは高さかスピードがある選手を獲るべきだと思います。高さという点については今も噂になっているイブラヒモビッチの獲得で解決でしょう。彼が高さ要員という役割に徹してくれるとは思いませんが、その他の問題も解決してくれると思いますし、彼を獲得するのが良いでしょう。とは言え彼も37歳なので、過度な期待をしてはいけないとは思いますが....
スピードがある選手で理想的な選手はキエーザでしょう。彼がミランに加入すれば、ミランは相当良いチームになると思いますが、彼を冬に獲得するのは現実的ではありません。デウロフェウが獲れたらなぁと思いますが、噂が出てないですしこちらも現実的なのかどうかはわかりません。まぁ、何が言いたいかといえばキエーザとかデウロフェウクラスのスピードを持った選手がほしいということです。
というわけで、今回はこの辺で失礼します。それでは✋
長い上に拙い文章でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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遂に覚醒?ウディネーゼ戦で見えた一筋の光
サンプドリアとジェノアから何とか勝ち点3を奪ったミラン。しかし、ボナヴェントゥーラやビリアなどの主力が怪我で相次いで離脱してしまった中で迎えたウディネーゼ戦。というこで、今回はそんなボロボロの状況で迎えたウディネーゼ戦について書いていきたいと思います。
試合の流れ
まずは両チームのスタメン
35分 イグアイン OUT→カスティジェホ
84分 Avest OUT→ヌイティンク
84分 Pussetto OUT→バリッチ
スタメン発表は442のフォーメーションというミランですが、恐らくこの試合はかなりの可変フォーメーション。
低い位置でボールを持ったときは442、高い位置でボールを持ったときは343。守備時はバカヨコがアンカーでラクサールが中盤の一角になる433気味のフォーメーションだったと思います。
ウディネーゼの選手はミランのプレスを剥がす技量があり、またかなり良いミドルシュートを打てる選手が何人かいるのでほとんどの攻撃をシュートで終わらせることが出来ます。
対してミランはシュートで攻撃を終わらせられないので必然的にウディネーゼペースで試合が進んでいきます。また、ビリアが居ないせいか何だかミランは試合に締まりがありません。
そして35分にイグアインが負傷でカスティジェホと交代。
良くない展開のミランですが、その後も何度もピンチをギリギリのところで回避するという苦しい展開が続きます。
しかし、43分良い位置でボールを奪ったラクサールがクトローネにスルーパス
そしてシュート
残念ながらこのシュートはキーパーにセーブされてしまいます。
そのまま前半終了。
そして後半開始。
後半はウディネーゼの中盤が少し間延びしてきたことによりミランの攻撃により迫力が出てきます。というこで、後半は前半よりオープンな展開になっていきます。
また、後半はスソとカスティジェホが前半より流動的なポジション取りをします。しかし、好調スソをゴール前でフリーにしておくほど、ウディネーゼの守備陣も甘くありません。必ず誰かがスソのマークについています。
両者シュートまで持っていけますが、残念ながら1点が遠く、そのまま終わるかと思いきやアディショナルタイムにドラマがおきます。
ロマニョーリがボールを奪う
クトローネが折り返す
スソがロマニョーリにパス
ロマニョーリがシュート!
これがゴールに吸い込まれ決勝点になります。(その後オフサイドかどうかで揉めたがオフサイドは無く、ゴールが認められた。)
そして試合終了
この試合のスタッツ
やはり両者シュート数が多くオープンな展開だったことがわかりますね。あと、ファールも多かったです。
紹介出来なかったシュートシーンが数多くあったのでハイライトを置いておきます↓
試合ハイライト
まとめ
良い内容とは言えませんでしたが、今シーズン初の無失点が出来たのは良かったと思います。チームとしての完成度はまだまだでしたが、選手一人一人を見てみると中々良かったと思います。
攻守の切り替えも速かったですし、最後まで足が止まりませんでした。また、DFラインの選手たちはギリギリのところでスライディングをするとかシュートブロックをするとか、昨シーズンの堅かったときのミランが垣間見えた気がします。必然的とは言えませんが、無失点だったのは偶然では無かったかなぁと(じゃあ、何なんだというわけですが 笑)
また、今節はバカヨコが良かったですね。ようやくバカヨコ覚醒の時が来たと思います。 ビリアが離脱して絶望的かと思いましたが、一筋の光が見えたかなぁと。 このまま更にパフォーマンスを上げていってほしいですね。
気になったところと言えばセットプレーですかね。10回くらいあったと思いますが、チャンスらしいチャンスになったのは最初にスソが直接狙ったシーンだけだった気がします。もう少しどうにかしろよって思います。
3連勝をしたミランですが、次節はとうとう王者ユヴェントス。ここまでは何とか誤魔化しながら勝ってきましたが、ユヴェントスは誤魔化せる相手では無いでしょう。厳しい結果になるかもしれません。ただ、ユヴェントスに勝ったシーズンは何だかんだで特別なシーズンになると思うので、是非とも勝ってほしいと思います。
というわけで、それでは今回はこの辺で終わります。それではまた✋
拙い文章ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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ベティス戦で感じたこと
今回は先日のベティス戦で感じたことをパフォーマンスの良くなかったボリーニに焦点を当てて書いていきたいと思います。
ボリーニ
ベティス戦で全く良いところが無かったボリーニですが、ガットゥーゾの起用方が悪かったため酷すぎるパフォーマンスになってしまったと思います。
この試合メンバーが多少変わっていましたかが、特に選手の特徴に合わせて細かい変更をしていた様には感じませんでした。
ボリーニはチャルハノールとはタイプが違い、よりワイドな位置でのプレーを好み、相手のDFと駆け引きして飛び出したり出来ることもある選手です。
しかし、ガットゥーゾはボリーニにチャルハノールと同じような役割を求め、内側に絞り縦パスを受けることをさせていました。(↓のようなシーン)
(このシーンでは奇跡的にファールをもらっていた)
このようなシーンが何度も見られましたが、ほとんどボールロストしてカウンターになってました。
私はこの状況での選手を
Sランク 前を向いてから1人2人剥がすor抜いてからクロスかシュートかスルーパスをだせる
Aランク 前を向いて何か出来る
Bランク 相手を背負って少しタメを作れる
Cランク ロストせずワンタッチでボールを落とせる
みたいな感じで評価しているのですが、ボリーニに関しては論外。にも関わらず、ガットゥーゾはボリーニにこのような役割をさせたと。(前半の終盤にフォーメーションを451に変更してボリーニを右に配置してワイドにポジションを張らせていましたが、時間が短すぎたのでここでは触れません)
250万€も貰ってるのにこんなことも出来ないのかという気持ちもありますが、選手の出来ることと出来ないことを理解してチームを作っていくのが監督の仕事だと思いますし、何がしたいの?という感じです。
バカヨコのパフォーマンスも良くなかったですが、バカヨコもケシエと同じようなことを要求されて酷いパフォーマンスになってしまっていたと感じました。
まとめ
今まで、あまりターンオーバーをしてこなかったガットゥーゾですが、そもそもターンオーバーをしてゲームを進める術を持っていないんじゃないの?とこの試合で感じました。
ビリアもイグアインも出突っ張りで疲労が溜まってるように感じました。クトローネとマウリを使って欲しかったです。
後で手のひら返し出来ることを願いたいですが、正直ガットゥーゾと一緒にCLを目指すのは無理かなぁと思い始めてきました。
ただ、この試合1つポジティブなところがありました。カスティジェホが中央気味の位置でプレーしていたことです。しかも惜しいシュートがあったりと中々良いパフォーマンスだったと思います。
サッスオーロ戦のゼロトップでのパフォーマンスも良かったですし、真ん中での適性はあるかなぁと思います。これをリーグ戦でどう活かすかはかなり大事だと思います。
ということで今回はこの辺で終わります。それではまた✋
拙い文章ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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ミラノダービーで見えたインテルとの差
代表ウィークも終わり、ようやく待ちに待った伝統の一戦ミラノダービーを迎えました。というわけで、今回は先日のミラノダービーについて書いていきたいと思います。
試合内容
まずは両チームのスタメン
74分 チャルハノールOUT→クトローネ
84分 ケシエOUT→バカヨコ
30分 ナインゴランOUT→バレーロ
70分 ペリシッチOUT→ケイタ・バルデ
82分 ポリターノOUT→カンドレーヴァ
序盤はミラン下から丁寧につなぎ、それをインテルがハイプレスでボールをとりに来るという展開になります。
ボールの動かし方にミランは決まりごとは無さそうでしたが、インテルにはしっかりと決まりごとがあったように感じました。
1 ブロゾビッチのアンカー
インテルはボールを回すときに4123の形にしてブロゾビッチをアンカーのポジションに配置してきます。そしてナインゴラン(バレーロ)とベシーノをビリアの両脇(ハーフスペース)に配置してきます。
また4123というフォーメーションだと1の両脇が空いてしまうのでミランは2の片方(ボナベントゥーラかケシエ)が少し高めの位置をとって442気味のフォーメーションになり、ビリアの両脇を使われないようにします。(昨シーズンは顕著だったが、今シーズンは曖昧なところも多い)
しかし、この試合はブロゾビッチが気になったのかボナベントゥーラもケシエも高い位置をとることが出来ず、433のままになってしまいビリアの両脇を使われるシーンが目立ちました。(ガットゥーゾはとくに修正しなかった)
2 ロングボール
ミランが前からプレスをかけられなかった理由の1つにインテルがロングボールで攻撃の形をある程度デザインしてきたことがあると思います。
早い時間帯にミランは前からプレスをかけに行ったシーンがありましたが、インテルはイカルディ目掛けてロングボールを蹴り、こぼれ球を拾って攻撃を狙うというシーンがありました。
これによりミランは余計に中盤のスペースを空けるわけにはいかなくなり、前にでられなくなってしまいます。
11分にイカルディが抜け出してゴールを決めますが、残念そこはオフサイド
30分にナインゴランが負傷し、バレーロと交代します。インテルはこの交代により守備の強度の低下とゴール前の怖さが消えます。
しかし、バレーロはブロゾビッチの縦パスをしっかり受けて攻撃に繋げられるので、この交代が中々効いてきます。↓のようなシーンが何度も見られました。https://twitter.com/milanlove22/status/1054908615465680896?s=09
33分にベシーノが難しい体勢でシュートしますが、残念そこはポスト
41分にイカルディが抜け出してあわや1点というところでしたが、残念そこはロマニョーリのスーパースライディング
42分にムサッキオがネットを揺らしますが、残念そこはオフサイド。
試合は完全にインテルペースでしたが、運が良かったこともあり、無失点で前半を終えます。
そして後半開始
ミランは少しスソとチャルハノールを絞り気味でプレーさせてSBに高い位置をとらせようとしますが、インテルの守備が上手くてこれが全く効果がありません。
対してインテルは前半と同じような感じですが、より顕著にビリアの両脇を使ってきます。
また、セカンドボールや球際の勝利はインテルが圧倒的に上で後半はよりインテルの一方的な展開になってきます。
しかし、ダービーのせいなのかミランの守備陣も素晴らしい対応を見せ、インテルのクロスにはほとんどミランの選手が先に触り跳ね返していました。
審判も何故かミランよりということもあり 、両チームとも決定機らしい決定機が無く、ATへ突入。このまま試合が終わるかと思いきや、劇的な展開へ
ベシーノのクロスへの対応を誤ったドンナルンマが釣られてしまい、マークを外したイカルディがゴールへボールをねじ込みます。
これが、決勝点となり試合終了。
こんな感じの試合内容でした。まぁ、ざっくり言うとやりたいことはあるけど特に準備はして来ずにちぐはぐだったミランとやりたいことのためにしっかりと準備してきたインテルという感じの試合だったと思います。
ガットゥーゾの交代策について
チャルハノール→クトローネ
クトローネの投入で442にするかなぁと思いきや433のまま。おそらくガットゥーゾはインテルに完全に中盤が制圧されていたので中盤の枚数を削ることを躊躇ったのでしょう。これは理解できます。
ただ、ガットゥーゾはクトローネにフィニッシュについても期待していたと思うのですが、これが全く機能しませんでした。
おそらく右サイド→クトローネの流れを狙っていたのでしょう。しかし、右サイドでチャンスが作れていないにも関わらず、ガットゥーゾはこれを放置。これは理解できません。
守備のバランスを考えながら得点を狙うならば、この試合あまり良くなかったイグアインを変えるのが、手っ取り早かったかなぁと思います。
ケシエ→バカヨコ
試合前からケシエは足首の調子が良くないという報道がありました。事実交代前は足首を気にしているシーンがあったと思います。
Twitterで叩かれていたほど、バカヨコのプレーも悪くなかったと思いますし、この交代は妥当かなぁと思います。
ただ、バカヨコを使う勇気があるのにベルトラッチを使わないのは何故なのかとは思いますが....
正直この交代が一番理解出来ませんでした。カラブリアのパフォーマンスは普通に良かったと思いましたし、守備固めでアバーテを投入したとするなら意味がわかりません。
守備固めをするなら普通はCBの選手を入れるかなぁと。
まとめ
この試合特に後半はセカンドボールを先に拾うとか球際はしっかり勝つとか日本の小、中学生の段階でも言われているようなことに大きな差があったように感じました。
戦術云々とかよりサッカーそのもので負けていたかなと思います。
結果としては0-1という結果でしたが、それ以上に差があったかなぁと。
ただ、今回の敗戦を選手の責任には出来ないでしょう。ロマニョーリはネクストネスタという評価に値するプレーを見せたと思います。またカラブリアもしっかりペリシッチを抑えていました。ガットゥーゾの采配ミスが大きな原因だったと思います。そもそも引き分け狙って負けるって相当やべぇかなぁと。
話は変わりますが、ブロゾビッチは素晴らしい選手ですね。WCで一皮剥けたという噂は聞いていましたが、予想以上に良い選手で驚きました。なんだか15-16のマルキージオを彷彿させます。
というわけで、今回はこれで。それでは、また✋
拙い文章ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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