セリエA第3節 クトローネ神降臨
前節ナポリ相手に敗北を喫したミランですが、今節も強豪ローマが相手。ということで、今回はセリエA第3節ローマ戦について書いていきたいと思います。
選手採点
ドンナルンマ 6
この試合は特に大きな仕事もなく、良い意味であまり目立たなかった。
カラブリア 6
失点の原因となるクリアミスがあったが、惜しいシュートや逆転弾の起点となるなど全体的には良いパフォーマンスを見せた。
ムサッキオ 6.5
相手2トップに特に何もさせず、安定したパフォーマンスを見せた。
ロマニョーリ6.5
前に果敢に出る守備でジェコとシックを抑え、良いパフォーマンスを見せた。
R.ロドリゲス 7
プレス回避、守備、クロスとこの試合は何をやらせても素晴らしく、アシストを記録。ミランに来て一番良いパフォーマンスを見せたように思う。
ビリア 6.5
前節とは別人のようなプレイを見せ、試合に落ち着きをもたらした。
ケシエ 6.5
相変わらずの運動量で躍動し、得点を記録した。
ボナベントゥーラ 6
左サイドでチャルハノールとの連携の良さを見せた。
スソ 6
可もなく不可もないプレイを見せた。
イグアイン 7
相変わらずボールの扱いがうまく、チームの攻撃の起点となり続けた。初得点にはならなかったが、決勝弾をアシストするなど質の高いプレイを見せた。
チャルハノール 6.5
狭いエリアでもさすがといったボールコントロールを見せるなど、ボリーニと格の差を見せた。
ラクサール 6
交代で入ってきてチームにスピードをもたらした。
カスティジェホ 6
守備もしっかりしながら攻撃ではらしさを見せた。
クトローネ MOM 7.5
短い時間ながら値千金の決勝弾を記録。残念ながら僕はこの男を形容する言葉を持っていない、というかこの世界にはこの男を形容できる言葉なんて無いのではないかと思った。
試合の流れ
まずは両チームのスタメン
76分 R.ロドリゲスOUT→ラクサール
81分 チャルハノールOUT→カスティジェホ
84分 ボナベントゥーラOUT→クトローネ
ローマ
46分 マルカノOUT→エル・シャーラウィ
68分 パストーレOUT→クリスタンテ
77分 カルスドルプOUT→サントン
立ち上がりはミランが優勢の展開になります。ローマはミラン陣内ではプレスをかけてくるのですが、うまくいかないのでミランは比較的簡単にプレスをかわしてボールを前に運べます。また、ローマは自陣でリトリートするときは5バック気味になるのでスペースが空き、スソやチャルハノールがハーフスペースでボールをもらえたりするのでナポリ戦と比べるとミランの両WGが良い状態でボールを受けられます。そしてローマの攻撃時ですが、前回対戦のときと同様シックがシック(病気)なほどに空気なのは置いておいて、大抵のロングボールは収めてしまう理不尽FWことジェコがミランのキャプテンロマニョーリの前に大人しいプレイになってしまうこともあり、攻撃もちぐはぐとなってしまいます。対照的にミランはプレスもはまり、イグアインもボールを収められるので、かなり良い内容でゲームを進められます。カラブリアの惜しいシュートもあり、押しているミランですが、中々点が入りません。しかし、前半もこのまま終わるかな?なんて思っていた40分にR.ロドリゲスのクロスをケシエが決め、ようやく先制に成功します。
そして、ここで前半終了。
後半からローマは我らが旧アイドルエル・シャーラウィを投入して4231にしてきます。この交代により若干ローマが盛り返し、後半は前半より拮抗した内容になります。そして、59分コーナーキックからカラブリアのクリアミスを空中要塞ファシオの一撃が炸裂。
ここで同点とされてしまったミランですが、前節のように崩れることもなく、ガットゥーゾも焦ってバカヨコを投入という愚行をおかしたりしません。その後、チャンスを数多く作るミランですが、追加点が遠い。そしてミランはイグアインがローマはエンゾンジがネットを揺らしますが、残念そこはVARで追加点にはなりません。後半84分ミランは神様仏様クトローネ様を降臨させます。試合はそのまま進んで行き、このまま終わるかと思われた95分にクトローネの値千金の劇的ゴールで勝ち越しに成功します。
ここで試合終了の笛が鳴り、試合終了。
気になったところ
セットプレー
前節と同じようにコーナーキックの流れからのクリアを決められたり、VARのおかげで事なきを得ましたが、コーナーキックをエンゾンジに決められたりと昨シーズンからの課題であるセットプレーの守備が改善してないのでここはどうにかしてほしいと思います。
昨シーズンは連戦でもスタメンを固定したり交代もあまり早い時間にしないので、堅実な監督というイメージがあったのですが、前節はいきなりアンカーにバカヨコを交代で起用したり(これは失敗)、ローマ戦ではパフォーマンスが良く、交代を躊躇してもおかしく無いような選手を交代したり(これは成功)と割と攻めた交代枠の使い方をしていたのは意外でした。
攻撃面では流石のクオリティを見せたイグアインですが、守備面で気になったところがありました。それはボールを取られた直後の守備です。ミランは良いチームになってきたとは思いますが、残念ながらFWが守備をサボって良いほど強いチームだとは思っていません。また、クトローネも含め昨シーズンのFWアンドレシウバとキリン野郎(カリニッ○)は相手CBにプレスをかけるため結構な長いスプリントをしていた記憶があります。イグアインにはそこまで求めませんが、取られてから3秒くらいはスプリントしてほしいかなぁと思ったシーンがいくつかありました。
総評
内容の割には苦しいゲームでしたが、何とか勝ってくれてほっとしています。前節は不甲斐ない試合をしたので正直不安だったのですが、期待していたミランが見れたと思います。それにしても、イグアインは良い選手ですね。ユヴェンティーニの方々が結構叩いていた印象が強かったため個人的にイグアインの獲得には懐疑的だったので、イグアインのパフォーマンスには驚いています。あと、出場時間は短かったですが、ラクサールとカスティジェホは良いオプションになりそうだと思いました。欲を言えばマウリとベルトラッチが見たかったなぁと思いましたが残念ながら交代枠が足りなかったです 笑。また、ローマは想像以上に厳しそうだなと感じました。追加点を取るために中盤を1枚削ったときに正直押し込まれるかなぁと思ったのですが、そんなこともなく追加点が取れたのは意外でした。ナインゴランとストロートマンが出ていったのは結構やばそうですね。というわけで、開幕2試合でナポリとローマ相手で合計勝ち点3を取れたのは及第点だと思いますが、今シーズン魔境と化したセリエAは何が起こるかわからないので次も気を引き締めて戦ってもらいたいです。
拙い上長い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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